こんにちは。
小学校教員をしている じねん(@jinen_ict)です。
この記事では、書籍
『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』著:内藤誼人
を読んで学んだことを、教員目線でまとめています。
教員の仕事って、正直面倒なこともたくさんありますよね。
時には全然やる気が出ないなぁ〜ということもあると思います。
その結果、テストの丸付けがたまったり、
成績の所見が締め切りギリギリになって必死で仕上げたり…なんてことも。(実体験)
また、「これをやろう!」と決心しても最初だけで、なかなか続かない人もいるのではないでしょうか?(はい。わたしです。)
そんなずぼらなわたしが、夏休み毎日ブログ更新をやりきるためにこの本を手に取りましたが、学級経営や働き方のヒントもたくさん得ることができました。
・面倒くさがりで続かない
・やることが山積みでやる気が出ない
・でも、仕事をためたくない!
そんな先生におすすめです。
日常生活の「面倒くさい」編
習慣化する
日常生活に潜むさまざまな「面倒くさい」ことたち。
わたしの場合は、朝早く起きることがとても苦手です。
本を読んで、朝活っていいな!と思い、始めようとするもなかなか続かず……
起きたかった時間をちょっと過ぎてしまうと、「あ、もういいや。。。」となってしまいます。(きっとわたしだけではないはず!)
人間って、意思の力がとっても弱い生き物。
意思の力だけではどうしようもないことがあります。
だからこそ重要になるにが「習慣化」することです。
習慣=無意識なので、意思の力は必要ありません。
朝起きて歯を磨いたり、お風呂で髪の毛を洗ったりすることって、毎日やっていれば面倒だとは感じませんよね。
無意識の力ってすごいんです。
では、なにかを習慣化するためにはどうすればよいか。
まずは3週間続けることが大切です。
最初の3週間は、どんなに辛くてもやめない。
そうすることで、習慣にできるそうです。
わたしの場合、ブログを書くことを習慣にしたかったので、毎日更新を始めたわけです。そのためには、なんとしても21日間は続けなければなりません。(ちょうど夏休みの半分!)
この記事を書いている時点では、まだ習慣になっていませんが、21日やりきった自分がどうなっているか楽しみです。
手間を減らす
なにかをするときに、取り掛かりや準備に時間や手間がかかると、途端に面倒くさくなりますよね。人間は、作業量が多いことを苦痛に感じるようです。
朝の歯磨きは、歯ブラシがすぐ手の届くところにあるから続くわけですね。
だからこそ、
手間を減らすという行為が重要になります。
わたしの場合、書斎でブログを書いていますが、パソコンを開けばすぐに記事を書き始められるようにセッティングしています。
すぐに取り掛かれる状況を作っておくって大事ですね。
また、手間を減らすという意味で、
選択肢を少なくすることも大切です。
たとえば、朝起きて100種類の組み合わせの中から服を選んでいたら、それだけで疲れてしまいます。着る服はパターンを決めておいて、選ぶことに時間をと労力をかけないことが大事ですね。
自分ルールを決めておく
迷った時はこうする!と自分の中で決めておくことも効果的です。
たとえば、レストランでメニュー決めに迷ったら、新メニューか定番の〇〇!と決めておくとかですね。
コンビニはここ!マル付け用の赤ペンはこれ!〇〇はここで買う!など日常生活をスムーズに行う上で、前もってルールや方法を決めておくことは大切です。
大面倒を防ぐための小面倒
大きな面倒ごとを防ぐために、小さな面倒ごとをやっておくことも重要です。
これは読んでいて「わかる!!!」と共感した項目でした。
わたしの家では、嫁の機嫌は最優先事項です。
頼まれごとなど、日々の小さな面倒をしっかりとこなしておくことで、
嫁の機嫌を損ねるという大きな面倒ごとを未然防止することができるわけですね。
奥様のご機嫌は、家庭円満の秘訣ですよ!
これは、学級経営でも同じことが言えるなと感じました。
クラスの小さなトラブルを放置しておくと、後々大きな問題に発展するなんてことはよくあります。
大きな面倒に発展させないというのは、日常生活と仕事の両方で大事な考え方だと思いました。
仕事の「面倒くさい」編
ごほうびの設定
面倒を終えた後に、自分に「ごほうび」を与えると決めておくと、気持ちが楽になります。
例えば、研究授業を終えた日の帰り道にはアイスを買って食べる!とか、
この仕事をやり切ったらすきな本を1冊買う!とかですね。
小さなことでも、これをやったら〇〇!と決めておくことで、モチベーションを保ちやすいでしょう。
大切な2割の仕事に全力!
パレートの法則というものがあって、仕事の成果の大部分は2割の重要な仕事にかかっているそうです。つまり、すべての仕事に全力で取り組む必要はありません。というか、普通はできませんよね。
自分の仕事の中で何が重要かをよく考えて、大切な2割のことに集中することが大切です。
教師で言えば、学級経営や授業など、クラスの子どもに直接関わることが当てはまると思います。それ以外の事務仕事などは、「それなりで済ます」という意識を持てるといいですね。
1回完了主義
回覧やアンケートなどがまわってきたとき、「あとでいいや」と放っていませんか。
その場ですぐできそうな仕事は、後回しにすると、2度手間になることが多いです。
一度目を通した文章に、しばらくしてからまた目を通して……って無駄ですよね。
もしすぐに済みそうな内容なら、見た直後にやってしまう(1回で完了する)ことで、後の面倒を軽減することがでいます。
わたしも、職員アンケートなどはその場ですぐ答えるようにしています。
すぐできるゴール設定
宿題やテストの丸付けをするときって、気が重いですよね。
何かをするときは、ゴール設定をできるだけ近くにすることで、やる気UPにつながります。
たとえば、5人だけ丸つけをするとか、所見を1日に1人だけ書くとかですね。
最初は簡単なゴールであっても、達成することが重要です。
これは子どもたちにも言えそうですね。
スモールステップで達成感を得る経験が大切だと思います。
終わりの設定
自分で締切を設定することで、お尻に火がつきます。
わたしの場合、帰って子どもたちの夕飯を作らなければならないので、5時10分までには学校を出ると決めています。
教師って、放課後=無限と思っているのか、終わりを気にせずだらだら仕事をしがちだと思います。わたしも独身の頃は終わりを決めておらず、帰宅時間もばらばらでした。
しかし、結婚して子どもが産まれ、そうせざるをえなくなったこともありますが、
自分で終わりを決めておくとで、それまでにできることをしよう!と割り切って仕事をすることができるようになりました。
成績つけも、校内の締切よりも前に自分で締切を設定し、そこから逆算してやっていくと効率よく終わらせることができますよ。
超簡単!やる気を出す裏技編
その場で立つ
この本では、面倒くさくなったりやる気が出なくなった時にすぐ試せる簡単な裏技も紹介されていました。その中で自分が実践している・しようと思ったものがあります。
1つ目が「その場で立つ」ことです。
それだけ?と思うかも知れませんが、
寝転がっている → 座っている → 立っている という順で
気持ちがスッキリしたり、やる気が出たりすることはなんとなく体感でわかりますよね。
最近ではリモートワークが増えたので、昇降式のデスクも売られてます。
時には立ち上がってみることで、やる気のスイッチを入れ直せるかもしれません。
コーヒーブレイク
これもよく聞く方法ですが、コーヒーに含まれるカフェインがやる気をUPさせるそうです。
わたしは担任をしているとき、お茶とは別にコーヒーの水筒も持ち歩いていました。
教室で丸付けをしているときなど、一口飲むことで気持ちがスッキリします。
同じ!という方も多いと思いますが、コーヒーはわたしにとって必需品です。
赤いものを身につける
信号機でも、止まる時の色は「赤色」に設定されているように、赤いものは人に緊張感を与える効果があるそうです。
赤いネクタイやスニーカーなど、どこかに「赤色」を入れておくことで、心の闘志に火が灯る!かもしれませんね。
他にも、気分が乗る音楽を聴いたり、できるだけ幸せな声をだしたりすることなどが紹介されていました。
これらは、人によって効果があったりなかったりすると思いますが、要はいい意味で「自分を騙す」ことがやる気のUPにつながります。
「これをしたからもうちょっとがんばろう!」と思えるようなことを自分の中で決めておくといいかもしれませんね。
行動力UP編
ここまでで、面倒な気持ちを乗り越えたり、やる気をUPさせたりする方法を紹介してきましたが、最初の1歩を踏み出すのって時間がかかりますよね。この本では、自分の行動力を高める方法も紹介されていました。
仕事が早い人と一緒にする
一緒に組んでいる先生(相担)によって、自分の仕事の効率が変わったりしませんか。
自分「所見終わりました?」
相担「まだ全然書いてないのよ〜」
自分(ほっ…じゃあまだ急がなくていいか。)
みたいな。笑
逆も然りで、仕事が早い人と一緒なら、自分も効率が良くなるようで、早い方に合わせるって結構重要かも知れません。
ぜひ校内で仕事が早い先生を見つけて、同じペースで仕事をしてみてください。
重いカバンはNG
わたしはついついあれもこれもいるかもと思って、カバンがめっちゃ重くなるタイプなのですが、心理学的には、カバンが重いと仕事に向かう気持ちも重くなるそうです。
重い荷物を持って体が疲れると、心も一緒に疲れるのだとか。
自分自身、持ち物は必要最低限に絞り、荷物をできるだけ軽く、少なくしていきたいと思います。
なんでもいいからスタートする
最初の一歩が踏み出せないときは、簡単な仕事でもいいので、とにかくなにか始めてみることが重要です。
作業興奮と言って、人は、やりながら徐々にエンジンがかかってくる生き物だそうです。
とっつきやすい仕事からとりあえず手を出すことが、行動力のUPにつながります。
まとめ
このように、「面倒くさい」を軽減するためには自分の中でルールを決めておくことが大切です。
また、決めたことは続けて、習慣になると、無意識に取り組めることも増えてくるでしょう。
小面倒を後回しにしていると、大面倒を引き起こします。
初任のころの自分に言ってあげたいのが、
悪いニュースほど、さっさと報告しておく方が結果的に楽だよ!
ということです。
つい自分でなんとかしようと思い、
「なんでもっと早く言わんかったんや!」と怒られていたあの頃。
後回しにせず、面倒は小さいうちに解決していくことが一番大切だなと
再確認できた本でした。
最後まで面倒くさがらずに読んでいただいてありがとうございました。
お疲れ様でした。