こんにちは。
小学校教員の じねん(@jinen_ict)です。
この記事では、わたしが初任者時代に失敗したエピソードを紹介します。
誰しもが通る初任者時代。
右も左もわからない状態で、いきなり担任を任され、
うまくいったという人の方が少ないのではないでしょうか。
わたしもその一人で、失敗だらけの1年間でした。
今思い返してみると、もっとこうしておけばよかったなぁ〜ということが
たくさんあります。ありすぎます。笑
その中でも、今回は厳選して3つ紹介します。
1学期、うまくいかなかったなぁと思っている初任者の先生方。
この記事を読んで、なにか参考になればうれしいですし、
少しでも気持ちが楽になればなと思います。
そして何より、
同じ後悔をしてほしくない!
と強く思います。
経験豊富な先生方は、ご自身の経験と比較しながら読んでいただけたらありがたいです。
【失敗1】自分でなんとかしようとする。
わたしが初めて担任を持ったのは5年生でした。
おそらく、当時の校長先生は期待を込めて高学年を任せてくれたのだと思います。
自分自身も、その期待に応えようと、やる気満々でスタートしたことを覚えています。
「初任者なのにしっかりしているね。」「落ち着いてるなぁ。」
そんな風に言ってくださる先輩方。
期待されている分、
「いいところを見せたいな。」「できるって思われたい。」
そんな気持ちが当時強かったように思います。
やっぱり、「できる1年目」って思われたいですよね。
そんなわたしは
できるだけ人に頼らず、自分の力でがんばりたい!
というスタンスで仕事をしていました。
当時、同じ学校にもう一人初任者の同期(Y先生)がいました。
彼女は3年生の担任で、わたしと同じく担任経験がありませんでした。
(失礼な話)ちょっと抜けているところがあり、愛されキャラのY先生。
先輩方からも大変可愛がられていました。
彼女はわたしとは違い、相担の先生についていきます!というタイプ。
小さなことでもどんどん聞いていたように思います。
当時のわたしは逐一聞きまくるY先生を侮っていましたが、
今となっては、これが大事だったんだなと……。
そんなある時、クラスでトラブルが起こり、保護者からも連絡が。
自分でなんとかしようと思ったわたしは、当事者の子どもと
話をし、その場では解決したように思われました。
しかし、本人たちの間では納得がいっておらず、
結局そのトラブルは後々大きくなってしまいました。
これはまずいなと思い、ここで初めて相担に相談し、管理職へ報告。
「なんでもっと早く言わんかったんや?」と問われるわたし。
もっと初期の段階で、少なくとも相担には相談していれば、
トラブルが大きくならずに済んだと思います。
初任者=教育のほぼ素人なんだから、うまくいかなくて当然。
自分だけで判断せず、報連相をしっかりと行うこと。
その上で学校全体で組織対応を行う。
これは当たり前のことなのですが、
当時の自分はちっぽけなプライドがそれを邪魔をしていました。
トラブル対応は、早ければ早いほど後が楽になります。
小さなことでも、一人で抱え込まず、勇気を出して
相談してみることが大事だなと感じました。
【失敗2】嫌われたくない = 叱れない
5年生……高学年……女子がややこしい……
そんなイメージを持っていた当時のわたし。
初めての担任ということもあり、
とにかく子どもたちに嫌われたくありませんでした。
休み時間に子どもたちと一緒に遊んだり、
授業をできるだけ楽しくしようと工夫したり、
子どもたちに好かれることを意識して過ごしていました。
嫌われたくないあまり、どこか子どもたちに遠慮していたと思います。
子どもたちと距離が近づく一方で、
「それはどうかなぁ?」と思ったことにもしっかり注意ができず、
悪い意味でゆる〜い関係になっていました。
先生と子どもというより、仲良しの大きいいお兄ちゃんみたいな。
そうなってくると、こっちの指導が入らなくなってくるんですね。
その結果、対人関係のトラブルがたくさん起こってしまいました。
今となっては、
自分の中で、これはOKだけど、これはだめ。
人を傷つけることなど、だめなことはだめ。
というような毅然とした態度が足りていなかったなと思います。
自分の軸がブレブレだったことで、子どもたちといい関係が築けませんでした。
怖い先生になるとか、大声でどなるということではなく、
嫌われることを恐れず、毅然とした態度で叱れること
が大切だなと思います。
【失敗3】他の先生から学ばない
これが今となっては一番後悔しているのですが、
もっと他の先生の授業や学級経営を見に行けばよかったな
と思います。
初任者って、研修の関係で空き時間がありますよね。
もちろん座学での研修や、教材研究も大切なのですが、
先生方のナマの実践を見ることほど勉強になることはありません。
特に、初任者は一番見に行きやすい立場のはずです。
先輩方も快く受け入れてくださることでしょう。
年数を重ねるごとに、他のクラスを見に行くのって気が引けますよね。
見に来られたら迷惑かな、とかやりにくいなとか遠慮しちゃいます。
だからこそ、初任者時代にもっともっと見ておくべきでした。
そこの初任者さん、まだ遅くありませんよ!笑
初任者時代の相担(K先生)は、
毎年高学年や大変なクラスを任されていて、
生徒指導や特活の主任もやっている「超できる人」でした。
しかも、あれこれ押し付けたり、強要したりすることはなく、
「先生の思うように、好きにやったらいいよ!」というスタンスの先生でした。
それを自己流でがんばれと捉えた当時のわたし。笑
最高のお手本がすぐ隣にいたにも関わらず、
ほとんど何も盗むことができなかったなと、今でも後悔しています。
挙げ句の果てには、1年目が終わる時、校長先生に
「せっかくK先生と組んだのになあ。」と言われる始末。
最初は5、6と持ち上がりも視野に入れてくれていたそうですが、
年度はじめの期待を裏切ったわたしが、6担を任されることはありませんでした。
そりゃそうだ。
まとめ
と、失敗と後悔だらけの1年目でした。
きっと、こんな感じで1年目を終えたのは、わたしだけではないと思います。
今、初任者の先生に言えることは、
・できない自分を受け入れること。
・その上で、小さなことでも相談すること。
・子どもたちに嫌われることを恐れず、毅然とした態度で接すること。
・他のクラスをどんどん見に行って、先輩からどんどん技を盗むこと。
かなと思います。
うまくいかなくて当然、失敗して当然だけど、
常に学ぶ姿勢で、その時点でのベストを尽くす。
そんなスタンスで過ごせば、少なくとも後悔することはないと思います。
9月から、初任者の先生方が失敗はしても後悔はしない
半年間を過ごせることを願っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
お疲れ様でした!