研修の学び

【研修の学び】その命、どう守る?

不審者対応研修を終えて

夏休み初日。今日は朝から会議に研修と盛りだくさんの一日でした。

そんな中で、午前中に行った 不審者対応の研修 についてまとめたいと思います。

おそらくどの学校、教員でもしっかりと理解しておきたい大切な内容でした。

今回の研修は、講師として地域の交番の方に来ていただき、不審者が学校に出た時の対応や、日頃から気を付けておくべきポイントについて教えていただきました。

あなたは、もし不審者が自分の学校(教室)に現れたら、どうしますか?

そもそも、不審者ってどんな人?

いざ聞かれると、悩む先生も多いと思います。

しかし、有事の際は、

その一瞬の判断が子ども達の命運を左右します。

大切なのは、

もしものことを想定し、どの職員がどのように動くかを

しっかりとマニュアル化(共通理解)しておくこと

です。

私の学校では、不審者に対する認識が統一されておらず、

共通の認識を持っておくことって大切だなあと痛感しました。

8分24秒

これは、

通報があってから、警察の方が学校に来てくれるまでの平均時間

だそうです。

当然、通報するまでにも時間はかかるので、

不審者が現れてから最低15分くらいは

教師だけで子どもたちの安全を守らなければなりません。

不審者対応のNG行為4

  • 1. 子どもだけで逃がす
  • 2. 助けを呼びに行く(行かせる)
  • 3. 大声で助けを呼ぶ
  • 4. 応戦する

1. 子どもだけで逃がす

不審者が教室に入ってきたら、子どもを遠ざけたいと思いますよね。

しかし、子どもだけで逃がすことはNG。

小学生(特に低学年)に緊急時に自己判断をさせるのは難しく、

パニックを引き起こしたり、かえって危険を招くことがあります。

逃げるなら、教師が一緒に行動すべきだそうです。

2. 助けを呼びにいく(行かせる)

これも先ほどと同じく、教師が子どもから離れたり、

子どもに単独行動をさせることになるのでNGだそうです。

3. 大声で助けを呼ぶ

これについては、有効な場面もありますが、

体育館や運動場など、場所によって効果を発揮しないということでした。

不審者を刺激することにもなりますね。

4. 応戦する

これについては男性の先生ならなんとかなるのでは?

と考える方もいらっしゃると思います。

しかし、相手が刃物を持っていることもあります。

警察の方の話では、興奮状態の犯人に

応戦して勝つことは難しいそうです。

また、手ぶらで犯人に近づくことも危険。

教科書やバインダーなどを持っているだけでも役に立つそうです。

さすまた の正しい使い方

とはいえ、警察の方が来るまでの15分間

何もしないわけにもいきません。

そこで役立つのが さすまた です。

さすまたは、犯人を倒すための武器ではありません。

あくまで、犯人を近づけないための道具です。

使い方を間違えると役に立ちません。

使う時のポイント

その1 リーチを保つこと。

端の方を持ち、犯人と距離をとって使います。

その2 押す力は強いが、引く力に弱い。

こちらから押すことには特化してますが、相手に持たれたり、避けて引かれたりすると体勢を崩されてしまいます。

その3 頭 or すね を狙う

真正面から体を抑えにいかず、頭やすねを狙って突くと効果があるそうです。

その4 1対1ではなく、複数人で対応

犯人1人に対して1人でいかず、複数人で複数の方向から対応します。

前面から体を押し、後方から膝裏を押すと、バランスを崩せるそうです。

その他 お役立ちアイテム

ジェット式のハチスプレー

を教室に常備しておくと、

力の弱い女性の先生でも扱えて便利。

スプレーが目に入ればしばらく動けないそうです。

外なら砂など、頭をめがけて物を投げることも有効。

まとめ

学校はそのシステム上、

どこからでも簡単に入れてしまいます。

だからこそ、

来校者には日頃からすぐに声をかける習慣が重要です。

もし、不審者に教室に入られてしまったら対応は難しく、

最悪の事態も想定されます。

まずは入れさせないことが大切です。

教室のドアに鍵がかかるか

不審者が出た時の放送の合図はどうか

など、日頃からできる対策はしておきたいですね。

不審者対応に正解はありません。

ただ、だれも怪我せずに命を守ることができたら、それがベストです。

日頃からもしものことを想定して、アンテナを高く張る意識

教員一人ひとりが持っておくことが大切だなと感じた研修でした。

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